とにかく冷やす。最低でも20分間は冷やし続けましょう。 こんなときは病院へ 1.水ぶくれができた 2.皮膚が白く変色した。 3.皮膚がむけてグチャグチャしている。 4.顔や頭のやけど。 5.やけどの大きさが大人の手のひら以上。 衣類の上から熱湯をかぶった場合 衣類を着せたままシャワーやホースで冷たい水をどんどんかけましょう。やけどがひどい場合、服を脱がすときに 皮膚まで一緒にはがれてしまう。 やけどの処置 やけどの処置 やけどの段階は全部で3種類です。 ■1度熱傷(表皮熱傷)■ ・症状 水泡(水ぶくれ)ができてない程度のやけど。皮膚が赤くなり、少し腫れ、ヒリヒリする。日焼けと同等、も しくはよく似た症状。 ・処置法 洗面器に水、又は氷水を入れ、30〜40分くらい冷やしたら痛み・赤みも和らぎます。清潔なガーゼで拭き、 そのまましておけば、数日で治ります。 ■2度熱傷(真皮熱傷)■ ・症状 水泡ができ、強い痛みがある程度。 ・処置法 水泡は絶対に破らないでください。 1度熱傷と同じ要領で冷やします。やけどをした範囲が広いようであれば、病院での治療を! 水泡が破れていたり、大きく傷ついていたら感染の恐れもあるので、冷却後は清潔なガーゼで覆い、直ちに病 院で治療を。そのとき、どんな軟膏も薬もつけないように! ■・3度熱傷(皮膚全層熱傷)■ ・症状 皮膚が固くなり、炭化している・白くなっている・冷たくなっている・羊皮紙様になっている状態。神経が破 壊されているため、熱傷部分の痛みは感じません。 ・処置法 冷やす必要はなし。急いで病院で治療を!! 低温やけど 湯たんぽや電気毛布などが原因で低温”やけど”してしまった場合は、水で冷やしてもよくなりません。 すぐに病院で診察してもらいましょう。 やけどと薬 やけどに薬を使用する場合は、かるいやけどに限ります。 ・やけどの消毒に使う薬 【キップパイロールーHi】(軽いやけどの消毒に) 鉱物油、動植物油、酸化亜鉛に消毒剤を配合。消毒剤のイソプロピルメチルフェノールは、刺激性があるの で、痛みがあまりない軽いやけどになら塗ってもいいです。 【イソジンきず薬】(やけどの消毒に) ポビドンヨード配合の消毒剤。皮膚や傷に色がつくが、傷にしみないので、やけどの消毒に適しています。ま た、最近問題になっている「抗生物質の効かないばい菌・MRSA」にも効きます。 ・化膿の予防に使う薬 【エルタシン軟膏】(化膿の予防に) 抗生物質の硫酸ゲンタマイシン配合の軟膏。硫酸ゲンタマイシンは塗り薬のみに使われる抗生物質なので、比 較的安心して使用できます。 【クロマイ‐P軟膏】 いろいろな皮膚疾患や傷、やけどの二次感染の防止によく使用される塗り薬です。クロラムフェニコールと硫 酸フラジオマイシンという抗菌物質が配合されています。他に治った後の傷口を綺麗にするために、絆創膏の 一種であるジョンソンのキズパワーパッドを使うことをお勧めします。 |